2004年9月18日〜20日 

四国秘境の旅 トップ 目次 四国の地図

9月17日の金曜日の昼、食事中の話の中で突然、明日から3連休なので何処かに行く事になった。

今年のお盆に愛媛県の石槌山のふもとにある、面河渓谷(おもごけいこく)と計画を立てていたが、お盆直前になって20歳になったばかりの甥が徳島県吉野川に友達と遊びに行き行方不明になり、4日目に死体で発見され、お盆は葬式になった。

今年は異常気象なのか台風が多く、吉野川もかなり増水していたらしい。ニュースでは各地で水難事故の報道していたが、まさか近親で起こるとは夢にも思っていなかった。

1日目、いよ西条〜寒風山〜瓶が森林道〜石鎚スカイライン〜面河渓谷〜45番岩屋寺前の民宿泊まり、

今回の旅は走った事のない四国の山道を行く予定なので、少し疲れると思うが4WDのジムニーで行く事にした。

9月18日朝6時過ぎに出発して、まずは石鎚山方面に行く事にした。朝早く車も少ないが、瓶が森林道を走ってみたかったので、時間がかかると思い高松自動車道の家から一番近い高速津田インターから入った。

四国の高速道路は高松自動車道、徳島自動車道、高知自動車道、松山自動車道、があるが最近全部つながっているらしいが、ここ10年くらいは西も東も走っていないので楽しみだ。特に高松自動車道は、高松市内を抜けるので開通に時間がかかった。

高速はいよ西条で下りて国道11号を少し走り、初めての国道194号に入り、10分くらい走るともうそこは山奥の雰囲気だ。日本で7番目に長い(5km余り)寒風山トンネルを出て瓶が森林道の入り口がわからずしばらく走るとお土産やがあったので聞いた。引き返しトンネルの出口あたりから旧道路に入り山道を行くと古いトンネルの辺りに標識が出ていると言う。

しばらく山道を上っていくと瓶が森林道の標識があったので、入ると地道でかなり荒れている。インターネットでは観光バスも走っていると書いていたので、おかしいなあと思いながらも、景色がきれいなので走っていくと、通行止めの標識があり、道路に切り出したばかりのたくさんの原木がそのまま山盛りになっている。作業員は休みなのか誰もいない。

画像は全部大きな画像にリンクしています。

家を出てから1時間すると早くも渓谷

二時間走ると水の色が変わってくる
かなり引き返してもとの道を上っていくと、古いトンネルの入り口の駐車場に沢山の車が止まって、人も沢山いる。林道の入り口には標識や大きな看板も沢山あった。

峠の途中

間違った林道に入った所のきれいな滝

本当の林道 

台風で土砂崩れ

近くを通るのが怖かった

観光林道の入り口、ごみ捨て罰金1000万円

少し休んで舗装道路になっている瓶が森林道を行くと、残念な事に濃霧になった。石鎚スカイラインの入り口は石鎚山登山の入り口でもあり、車も人も沢山いる。神社もあり観光バスでお参りにもきている。食堂に入り昼食をして色々話を聞くと9月は霧が多いらしい。ロッジに泊まれるか聞くと宿泊客の予約は全部キャンセルになり今日は一人もいないと言う。

石鎚スカイラインをしばらく行くと少し霧が途切れて、すばらしい景色が少し見えた。海抜1000mはあると思うので、霧というより雲だ。

面河渓谷の水は驚くほどきれいだ。景色もすばらしい。渓谷の奥のほうにある国民宿舎にいくと駐車場に車がいっぱいだ。悪い予感は的中、石鎚山登山が天気が悪くて出来ないので、皆面河渓谷の方に押し寄せたらしい。

雲の中のブナ林

遠くの景色は見えないがこんな景色もいいものだ
上から声が聞こえるのでしばらく待っていると、中年男女が下りてきたので、少し話をした。 ここにはキャンプ場があり、道路の横にはきれいなトイレがある。標高が高そうなので夏の暑い時にはよさそうだ。

自然の樹形にはかなわない

車の右に公衆トイレ、水道も出るので便利だ

国民宿舎の横にある、ロッジの食堂

国民宿舎前の神社、裏が石鎚山の登山道入り口

雲が少し切れた所で、すばらしい景色が見えた

紅葉の時期に来たいものだ

標高が低くなって雲の下に出たがまだまだ高い

家を出てから8時間

なんときれいな水だ。

なんともいえない水の色に、心が和む

何処を見てもきれいな景色だ。紅葉になれば絶景

日本中の渓流の中でも、面河は水のきれいなのはトップクラスだと思う。

近くの宿を探したがどこも満室だ。仕方がないので松山方面に向かって走って行く途中に民宿があったので聞くと、今は営業していないという、仕方がないので近くに宿がないかと聞くと、45番岩屋寺まで行くとあると言うので、道を聞いていくとかなり離れていたが、きれいな民宿があった。一泊二食付き5500円だった。

四国の旅の宿は八十八カ所めぐりがあるので、お寺の近くへ行けば宿には困らない。特にお寺は山の中にあるので、山が好きな人には便利だ。これからは四国の旅に出る前に行き先の近くの寺を調べておこう。良い勉強になった。

2日目 45番岩屋寺〜四国カルスト〜滑床渓谷〜高知県窪川(37番岩本寺)

県12号〜県212号〜国33号〜国440号〜国197号〜国320号国〜381号〜県8号〜県317号〜県270号常滑
      常滑渓谷県270号〜県8号〜国381号高知県窪川

6時頃起きて岩屋寺に行こうと思っていたが、お寺はかなり高いところにあるみたいだ。宿のおばさんに聞くと片道20分くらいだと言うが、外に出ると山の中腹にそれらしい建物が少し見えているので聞くとそうらしい。車に乗せている望遠鏡を出して見ると、私達の足では30分以上かかりそうだ。のんびり見学をしていると2時間くらいはかかりそうなのと、急ぐと朝から疲れるので断念した。

面河渓谷はもう一度ゆっくり見たかったが、引き返すには少し遠い。四国カルストと宇和島の近くにある、滑床渓谷まで山道を行きたいので時間の事を考えあきらめた。面河渓谷には紅葉の時期か、春の桜の花が咲く頃ゆっくり行きたいと思う。林道を通らずに面河渓谷に行くには、高速の松山ICのひとつ手前の川内ICで下りて、494号線に入ると、高松から2時間くらいで行くと思う。

ゆっくり宿を出て四国カルストに向かったが、四国カルストは愛媛県と高知県の県境にあるが、瀬戸内側から行くにはかなり遠くて、山道が多い。国道440号線に入ってからはこれが国道かと思うほど狭く曲がりくねっている。峠の途中は冬季期間は通行止めになるらしい。

古い家が道路の拡張にかかり新築になったばかり。出発前の記念撮影 県道212号から国道33号へ出ですぐにある美川大橋の上から見た面河川
残念ながら四国カルストは濃霧で景色は何も見えず、牧場で近くの牛がのんびりしているのを見ただけだった。女房が車酔いになったのか、空気が薄くて気分が悪いと言い出し、ゆっくり下ったが何回もゲロしていた。やっとの思いで国道197号沿いの梼原(ゆすはら)に着くと、大きな道の駅(太郎川公園)があったので、入り女房は長椅子でしばらく寝ていた。

昨日と同じく雲の中で何も見えない

牛はのんびり

雲の切れ間に少し見えた高知の方角

大きな道の駅

女房はダウン

公園散策

かやぶきのレストラン

なぜかこんな所に中曽根康弘の名前が?

私は公園が広いので散策をしていた。ここもまだ標高が高いのか公園の中に小さいがスキー場かある。公園の中に古道があるらしく、あちこちに維新の道と書いている標識が見える。大きな墓標の裏を読むと坂本竜馬が上京するのに通った道だと書いていた。

30分くらいして車の所に帰ると女房は起きていたが寒くて起きたらしい。何とか行けそうなので出発した。昼過ぎ宇和島の近くに道の駅があったので入ったが、女房はまだ気分が悪いので昼飯抜きだった。2時頃滑床渓谷に到着し、さっそく宿を探したが、サルも人も沢山いるのに、大きなホテル(森の国ホテル)が営業しているだけだ。

女房は一人1万5千円出しても泊まる、と言いホテルに聞きに行ったが、残念ながら今日は結婚式があり満室だと言う。どうしょうかと考えたが、滑床渓谷の水と景色は面河渓谷と比べると魅力がない。とりあえず高知方面に走りながら考えようと、早めに常滑渓谷を後にした。

2時過ぎに着いたがホテルは満室

有料1000円のアマゴ釣り

サルが沢山

車の上でもお構いなし
女房と運転を交代して、地図を見ながら何処で泊まるか考えた。車は国道381号線を四万十川沿いに高知方面に走り、さすがに最後の清流四万十川沿いの景色はきれいだ。助手席で次々変わる四万十川の景色を眺めていても退屈はしない。

最後の清流四万十川

のどかな景色
川の反対側ではのんびり川うなぎの仕掛けを準備している漁師夫婦

結局37番岩本寺がある窪川まで行く事にした。窪川町は寺町で37番岩本寺は町の中にある。宿がわからないので、とりあえずお寺まで行き、通りにいた人に宿を聞くと、わざわざ家からバイクを出して先導してくれた。高知もここまで来ると、人が素朴で親切だ。

宿は少し古いがきれいに掃除が出来て、部屋はエアコン付だ。風呂はヒノキ風呂で肌触りがよく、お湯もやわらかい感じがして、気持ちがよかった。町中でエアコン付なのか料金は少し高く、一泊二食で一人6500円だった。

 
3日目 37番岩本寺〜徳島県西祖谷 ホテル秘境の湯〜大歩危小歩危〜帰宅

5時半目がさめた。女房はよく寝ているので一人で岩本寺に行った。窪川の町は意外と大きな町でJRの駅もあり、戦災もなかったらしく古い町並みが残っている。狭い通りには小さな商店がありタイムスリップしたようだ。こういう町の朝早くの散歩は楽しい。6時前に岩本寺に着くと、寺で泊まっていたのか本堂に沢山の人が入って来た。

しばらくすると住職が出てきて朝のお勤めが始まった。しばらく後ろの椅子に座って見ていたが、蚊が沢山よって来たので早々に引き上げた。

今朝もゆっくりして窪川を朝9時頃出発した。一時間ほど走ると太平洋が見える所にドライブインがあり、女房がコーヒーがほしいと言うので入り、コーヒーだけでは気の毒なので、朝食を食べていたがモーニングサービスを頼んだ。

名前が絶景レストランと言う、あまりにも名前がインチキくさかったが、予想に反して、家族経営で中身が濃いレストランだった。

須崎から高速道路に入った。女房がどうしてもロープウエイで下りる、渓谷の露天風呂で有名な祖谷温泉に行きたいと言うので、今回のたびの締めくくりに温泉でも入って帰ることにした。

高知市を横目にトンネルばかりで景色が見えない高速道路を走り、阿波池田ICで下り、国192号〜国33号祖谷口から渓谷に入った。


久しぶりの祖谷渓谷はすばらしい、今日は祭日なのか狭い道でも結構対向車が来るので時間がかかる。展望台が新しく出来ていた。

祖谷渓谷

新しく出来た展望台

さすがに道は狭いが、渓谷はすばらしい。途中祖谷渓キャンプ場を見学して祖谷温泉につくと、大掛かりな工事をしている。駐車場には沢山資材を並べて、大きなクレーンで運んでいる。道路にも車が沢山止まっている。

女房が見に行くと台風でどこかが壊れたらしく玄関に張り紙して休館していた。来た道を引き返すのは道が狭くて、大変なのでかなり遠周りになるが、広い道を通って帰る事にした。西祖谷の集落を通り、大歩危に出る広い道に入るとすぐ、大きな建物があり、看板はホテル秘境の湯と書いている。

女房は急に元気になり入ると言う。ここまで来て何もしないで帰るのも馬鹿らしいので、中に入ると駐車場には車が沢山いて、ホテルの従業員が交通整理をしている。高速道路も出来、道もよくなったので何処からでも来やすくなり、観光客が押し寄せているらしい。

一昔前は本当の秘境だった。私も剣山の渓流が好きでよく足を運んでいたが、東南アジアの旅を始め、10年以上来ていなかったのであまりの変化に驚いた。変わったといってもおそらくかずら橋の周辺だけだと思う。

入浴料金は1000円で浴槽も広く色々な風呂もあり塩サウナがある。露天風呂はたいした事はないが、庭があるので室内で暑くなれば外に出て体を冷やすと気持ちが良い。サウナに二回入りのんびりして風呂から出ると女房が待っていた。

喉がカラカラなので二階の休憩所に行くと、広い座敷に沢山の人が、食事をしながら休んでいる。私達も早速空いている席に座って注文を取りに来るのを待っていたがなかなか来ない、広い所に客が沢山いるのに動きの悪い従業員は二人しか見えない。いらいらしながら待っていたがやる気のない従業員の顔を見て、我慢が出来なくなり席を立った。

ここまで来ると道もいいので車の運転は女房と交代だ。少し引き返し集落の酒屋に行き、缶ビールとチュウハイを買って、景色のいい所までいき、喉の渇きを癒した。本当はここまで来たらアマゴの塩焼きで美味いビールを飲みたかった。

女房の運転で山を下りると、大歩危峡だ。高速道路が出来て大歩危小歩危はさびれるのかと思っていたが、以前より観光客は増えているみたいだ。女房が今度船下りがしたいといっているのでよく見ていたら、大歩危のまんなかと言う所から出ている。

久しぶりに大歩危小歩危の渓流を見たが、やっぱりここの景色の雄大さは日本では最高だと思う。よく見ると渓谷側の道路沿いに遊歩道を作っている。

最初は少しだけかと思っていたが、驚いた事に大歩危から小歩危まで約6kmあるではないか。しかし歩いている人の姿は見当たらなかった。。

今度ぜひ良い季節に来て、歩きたいと思う。JR土讃線が渓谷沿いを縫うように走っているので、JRを利用する方法だ。

鈍行の時刻表を調べて、車でどちらかの駅まで行き車を置いて鉄道を一駅利用して、歩いて車の所に戻ろうと思う。途中店が沢山あるので何もしたくは入らない。

阿波池田の高速ICから高速道路に入り直ぐにサービスエリアで休憩をした。ここまで来ると女房も自分の家に帰って来たような気持ちで、るんるん気分で走っている。私も気持ちがよくなり、土成ICまでよく寝ていたみたいだ。

夕方6時頃三日ぶりに無事我が家に帰りホッとした。今回の旅は四国は広いと感じた旅だった。

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