私の独り言 旅と時間  Top /BAK コラム

2003年9月17日  時は金なり Time is money 

 誰でも人生は何か、と悩んだ頃があると思うが、人生とは生と死の間の時間、すなわち生まれてから死ぬまでの間の時間だ。言い方を変えれば、人生の値打ちは時間のつぶし方だと思う。人生は長い旅だと誰かが言っていた。

  時間に対して誰でもそうだと思うが、現役のときは少しでも効率の良い時間の使い方を考えて行動していた。当然限られた時間の中で少しでも多くの生産活動はコストダウンにつながり競争力がつき金儲けになる。

ほとんどの人は何でも早い事は良い事だと考えて行動している。私は現役を引退してから時間は十分出来、昨年の春からバックパッカーをはじめて(時は金なり)という諺の概念が変わってきた。

それまでの(時は金なり)と言う諺の概念は時間に対しての挑戦で、何でも早い事が良くて、いつも時間に追われていて、人にも急ぐ時、急がす、時によく使っていた言葉だ。

 昔、神戸の華僑の人と一緒に仕事で中国へ行った時、色々話をしていると、中国人は歩きながら考える、と聞いてハッとした事を覚えている。考え方によっては中々興味深い諺だと思う。私の解釈は二通りある

(1)物事の考えがまとまらない時には、じっとして考えているより、歩きながら考えるとまとまり易い。

(2)普通一般的にはやる事が決まれば(時は金なり)時間がもったいないので、まずは行動に移して    歩きながら考える。

時間に関係ないが、もうひとつ面白い話を聞いた。中国人は世界一何でも食べるので有名で、地上の生き物はすべて食べ、空を飛ぶものは飛行機以外、海の中のものは潜水艦以外すべて食べると言う。

 バックパッカーでの自由な旅をはじめて、時間の使い方のあたりまえのことに気がついた。たとえば移動のための乗り物だ、乗り物に乗ると言うことは、時間をお金で買っていると言うことだ。よくあるのが高いお金を使い、急いで移動して時間を持て余した事は誰にも経験があると思う。

早い乗り物ほど料金は高い。リタイアして急ぐ旅ではないし時間は売るほど十分あるのに、時間を金で買うような事をしなくても、贅沢に時間を使って移動すると安上がりで、新しい発見がある。

 ローカルでゆっくり移動していると色々な物が見えてくる。又時間をかけて目的地に着くと心の準備も出来ていて、イメージが出来上がっているのでスムーズに現地に溶け込みやすい。

 東南アジアで飛行機とかツーリストバス、スペシャルVIPバスに乗っていると快適だが味気ない。退屈で回りに気を使いきゅうくつな思いがするのは私だけだろうか?

 ローカルだと混みあう時はたまにひどい目に遭う事もあるが、慣れてくると要領もよくなる。少し汚いのを我慢すれば一般の生活がよく見え、色々な人がいて退屈はしない。

 日本では移動手段も限られて料金の巾も少ない。東南アジアの国々は移動手段もバラエティーにとんでいて面白い。宿泊の料金の巾も、日本では考えられないほどの巾がある。おおむね日本では5000円から50000円位の10倍程度だが、東南アジアでは500円から50000円と100倍くらいの巾がある。

 特にインドネシアという国は面白い国だ,金も無いのにプライドが高く、時間に対してこだわらず胸を張って生きている人が多いのに驚く。だから約束は注意必要だ。相手が約束を破ると怒るのに、自分が約束を破った時は、言い訳がうまくて何とも言えないような言い訳をする、スコールが来るとまず約束はオールクリアーだ。

 インドネシアで旅をしていると子悪党が沢山いる。特に飛行場やバスターミナル、人が沢山集まる所には、必ずホテル、シロタク等、沢山の客引きがいる。中にはとにかく急がして相手に考える時間を与えない客引はまず騙しで、慌てると必ず騙される。

私はターミナルに着くと、客引きのタイミングをずらす為にトイレか食堂に行き少しでも情報を集め、ゆっくり次の計画を練る。どんな事でも時間をかければかけるほど安全で、騙される事は少ない。暑い東南アジアでは歩き方はゆっくり歩くと汗も出ないし周りもよく見える。

騙そうとする輩は相手の歩き方も観察している。、

日本と違って乗り物の時間はいいかげんで、むりな計画は立てないように、とにかく時間の余裕をもって、目的の場所には早めに着いて、待ち時間をいらいらせずに待つノウハウも東南アジアの旅のテクニックだと思う。

東南アジアの長い旅を快適にするには、時は金なり、でも考え方を変えた方が旅が快適で面白くなる。

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